【ジブリ婚】披露宴で使ったジブリ曲まとめ
これまでに、披露宴での音楽について
こんな記事や、
こんな記事をアップしました。
本記事ではいよいよ、ジブリ婚セットリストの一例として、わたしが使った曲をご紹介します。
半端ない思い入れで選曲しました。
旦那さん(非ジブリファン)が「ジブリテーマにしたいんでしょ?一貫性があった方がいいし、音楽は全部おおたの好きに決めていいよ」と言ってくれて本当に感謝。
(そのかわり、二次会の音楽は彼の趣味に任せました)
前提条件
求めた雰囲気
おおた(と旦那さん。いや主におおた。)の理想は「いわゆる披露宴」でした。
カジュアルすぎず、華やかで厳か。
友人のほかに祖父母や会社の上司、大学の恩師などもお招きしています。
イマドキ流行りの1.5次会☆みたいのは求めていません。
100人規模で、それなりに豪勢なホテル婚です。ご参考まで。
ジブリ曲は劇中使われたオリジナル版に限定
これはわたしの勝手なこだわりです。
ジブリ曲のピアノ、琴、オルゴール、ジャズアレンジなどなど出ていますが
「劇中使われたオリジナル版だけを流したい」と考えていました。
そのため、用意したCDは「サウンドトラック」と名の付くものだけです。
(ふだんはアレンジも聴きますよ!)
オペラとの相性を考慮
この記事で書いた通り、サプライズオペラの演出を用意していました。
(世界観からはみ出ますが、やってよかったです。
考えようによっては、お食事しながらの歌シーンはジブリっぽいとも言えるかもしれないし。紅の豚とか、風立ちぬとか。)
それぞれの雰囲気を壊さぬよう、オペラの前後は「紅の豚」や「魔女の宅急便」の曲でつないでいます。
オペラがなかったら紅の豚の音楽は使わなかっただろうなぁと思うけど、
結果として、ぜーんぶまとめていい感じになりました。
CDを泣く泣く厳選
この記事で書いた通り、式場から原盤CDを求められました。
愛用ウォークマンにはたくさんのジブリ曲が入っていましたが、当時手元にCDはゼロ。
購入にあたり「あの映画から、あの1曲だけ使いたい…」というのは非効率と考え、サントラを厳選しました。
(ケチったとも言う)
結果としては、トトロ・紅豚・魔女宅・もののけ・ラピュタ・ナウシカ・風立ちぬ・千尋の8枚に収めています。
(予算を気にしなければ、あの映画のあの曲も使いたかったなーというのを、記事の最後に書いてます)
使用シーン・曲リスト、思い入れと当日エピ
来賓入場
ゲストの方が受付をして、ウェルカムドリンクを飲みながらまったり開宴を待つ時間のBGMです。
・アシタカせっ記 エンディング(もののけ)
・コダマ達(もののけ)
・空から降ってきた少女(ラピュタ)
尺に足りない場合は、3曲をリピートしてもらうよう頼みました。
「アシタカせっ記エンディング」なんてもう、名前の通り出落ちとも言える荘厳さです。
同じくして「空から降ってきた少女」も、おなじみ「君を乗せて」のオフボーカルオーケストラって感じの荘厳な曲調。
みなさまに「今日はジブリで行きまっせ!」と宣言しつつ「でもチャラつかないから!そういうキャラじゃないから!」とアピールするための選曲でした。
ちなみに、我々が身支度を終えて会場に向かっているところでちょうど「アシタカせっ記」が聴こえてきて、
矛盾した文章ですがテンションがあがると共になんだか心が落ち着きました。
(おおただけね!旦那さんはガッチガチだったけどね!)
「結婚式らしさ」も大事だけど、やっぱり大好きな曲を選ぶのが一番です。
新郎新婦入場
さぁ、今日ばかりはわたし(たち)が主役!!みんなの注目の中、会場のドアが開きますよ!
・鳥の人~エンディング~(ナウシカ)
キッターーーーーーーーー!!
これはかなり早い段階で決めていた一曲です。もったいないほど壮大。
音響担当の方と、「0:10」のところで扉を開くという段取りまでしっかり打ち合わせていました。
当日、見事タイミングばっちり。新宿京王プラザのウェディング係は優秀です。
この段階で、ジブリ披露宴にしてよかったと確信。大満足。
友人席にいたジブリ仲間にも大変好評で、
「メーヴェで入ってくるのかと思った!!」
「おおたのことだからどうせ魔女宅かトトロでしょ?って思ってたけど、ナウシカ選ぶなんて最高すぎる!」
と数々のお褒めの言葉をいただきました。
(ジブリ好き以外には、この良さまったく伝わってないと思うけど。)
後半(1:50~)ちょっと曲調が変わるのですが、入場~テーブル練り歩き~高砂について一礼するところでちょうどそのタイミングになったのも、
これは久石譲が舞い降りているのではと思うくらい完璧でした。偶然だけど。
和装で入場だから、千尋やかぐや姫の曲がいいかなぁ?とも考えましたが、
結果としてこの曲以上の演出はなかったです。
プロフィール紹介
高砂に着いたら、司会の方からわたしたちの紹介をしてもらいます。
そのときのBGM。
・五月の村(トトロ)
「お二人の出会いは~」とか「新郎の〇〇さんは、現在〇〇会社にお勤めで~」ってやつですね。
今までの壮大な曲調から一転、ちょっと和やかな感じにしてみました。
歓談中
主賓祝辞・乾杯のご発声のあと、何回か書いている通りオペラの演出(椿姫より「乾杯」)をはさみました。
その後のお食事・歓談タイムのBGM。
一時間分くらいを用意したので、曲数は多いです。
足りない場合はリピートをお願いしていました。
・ピッコロの女たち(紅の豚)
・時代の風~人が人でいられたとき~(紅の豚)
・旅路(夢中飛行)(風立ちぬ)
・晴れた日に…(魔女宅)
・海の見える街(魔女宅)
・空とぶ宅急便(魔女宅)
・パン屋の手伝い(魔女宅)
・仕事はじめ(魔女宅)
・身代わりジジ(魔女宅)
・神秘なる絵(魔女宅)
・「風の谷のナウシカ」~オープニング~(ナウシカ)
・スラッグ渓谷の朝(ラピュタ)
・タイガーモス号にて(ラピュタ)
・セリビア行進曲(紅の豚)
・夏の終わりに(紅の豚)
・風のとおり道(トトロ)
・月夜の飛行(トトロ)
魔女宅率が高いですね。
映画のサントラなので、どうしても途中にしんみりした曲や激しい戦闘曲が入ることがあるのですが
魔女宅はわりと安心して流せる曲が多かったので。
わたしだけでなく、母も好きな映画だから…というのもありました。
披露宴はある程度の時間になりますが、ジブリ好きたちの癒し効果はもちろんのこと、
「この曲なんだっけー?」とみなさんの話のタネにもなったようで何より。
お色直し退場
メイちゃんレベルでお姉ちゃん大好きなので、姉のエスコートで退場したかったのですが
「絶対やらない」とふられました。
和装→洋装で旦那さんも多少手がかかるので、時間短縮のため二人同時、第三者のエスコートなしでの退場に変更。
・オバケやしき!(トトロ)
お茶目な感じになりました。
プロフィール動画
はじめに司会の方からアナウンスしていただいているのですが、われわれの中座中にプロフィール動画も流していました。
小さいころの写真なんかも出てくる、よくあるアレです。
4分程度だったので、一曲だけ。
・さんぽ(トトロ)
初めてボーカルつきの曲がでてきました。愉しいね。愉しいね。
お色直し入場~テーブルラウンド
ここでまた、生オペラ。
よくあるのは入場がてらのキャンドルサービスですが、おおたたちは特に演出はせず、
各テーブルとのフォトラウンドにしました。
生歌を頼める曲数は限りがあったので、終わったら先ほどの「歓談中BGMリスト」へ移行してもらいました。
ケーキ入刀
おおたたちは洋装にお色直しをしてから、中盤にケーキカットをしました。
・旅路(夢中飛行)(風立ちぬ)
・旅路(イタリアの風)(風立ちぬ)
一曲目の間に、我々の移動や、お写真撮る方は前にどうぞ~というアナウンスを。
入刀の瞬間に、冒頭から華やかな二曲目を流してもらいました。
同じメロディなんですけど、ちょっとだけ違います。
余興
これはおおたが決めた曲ではありませんが…
新郎新婦共通の友人たちで作ってくれたムービーのBGMが
・ルージュの伝言(魔女宅)
でした。
しかも、おめでたく、わたしたちらしい替え歌バージョンで。
大好きな曲だけど「浮気したダーリン」の歌だからなあ…と避けてたので、かぶらずに済んだのもちょうどよかったです。
映像制作系のお仕事をしてる友人がいて、クオリティの高さに親戚からも大好評。
何よりみんな、おおたの趣味を分かってくれているのが嬉しかったです。
新郎からの手紙
今どきは新郎も手紙読むらしいよー!旦那くんはやる?と聞いたら
思いのほかイェスだったので盛り込んだ演出。
(シャイだから、絶対やだって言うと思ってた)
・アシタカとサン(もののけ)
旦那くん号泣で、この後わたしが使うはずだったハンカチを貸した。
新婦からの手紙
旦那くんが泣きすぎで、わたしは妙に落ち着いてしまいました。
でも大学の教授はじめ、友人に「自分のときの参考にするから原稿公開して」と言われるほど文才を褒められたので嬉しい。
両親への感謝はもちろんだけど、文学として狙って書いたことはここに白状する。
だって普通に書いても、みんな退屈でしょ?
(ただし思惑は外れ、旦那くんの天然涙によってだいぶ吹き飛ばされた)
・あの夏へ(千尋)
正直、千尋の曲はほとんど使わなかったんだけど
花嫁の手紙だけは「あの夏へ」でなければならないと決めてたのでCDを購入。
けっこう前から「コレ!」と考えてました。
(ちなみにジブリ縛りがなければ、百恵ちゃんの「秋桜」ピアノバージョンが理想)
ただしこれも映画のサントラである都合上、途中で曲調が激しめに変わってしまうので
もし「2:00」を過ぎたらリピートしてもらうよう依頼しました。
音響さんとの打ち合わせって大事です。
花束贈呈
手紙を読んでいるときは、両親と会場の端と端で向かい合っていました。
それぞれの両親に、花束とブートニアを渡しにゆきます。
クライマックスですね。ゲストのみなさんも、やれやれ終わりだ!と拍手で一息。
・ふたたび(千尋)
曲数は少ないけれど、大事なところをおさえてくれた千尋サントラ。
中盤(2:30~)盛り上がりどころがあるので、そこで花束を渡せたら理想だなあと思っていました。
(しかもそこを過ぎると静かになってしまう。)
打ち合わせで「2分半って長く思えるかもしれませんが、たぶん本番ではちょうどいいくらいです」と言われていました。
手紙が終わってすぐBGMが流れ始め、スタッフの方から花束を受け取り、
司会の方の「今お二人が、一歩一歩…」とつないでくれているのを聞きながら、
100人規模の披露宴会場をテーブルの間を縫ってドレスでわさわさ移動していると…
両親と向かい合ったところで、曲が例のポイントに。
音響担当さんの読み通り…!感動の震えがとまりません。
スタッフさんの優秀さもさることながら、ここでも久石譲が味方に付いた、と思いましたね。(妄言)
退場
すべてを終えて、幸せいっぱいの二人の背中を見てもらう瞬間です。
まぁこのあとすぐ、またお会いするんですけどね!
(プチギフト渡しながらお礼とバイバイするあれ。)
・やさしさに包まれたなら(魔女宅)
実は、妄想段階から一番最初に決めていたのはこの曲で退場することでした。
魔女宅大好きというのもさることながら。
両親のやさしさに包まれて育ったこと、これから旦那さんと知らない町で頑張るよってこと、そんなもろもろを言外に伝えるのに、おおたにとってぴったりな曲でした。
なんだか胸がいっぱい。
ただ、流してもらえる時間が案外短かったのは計算ミス。
エンドロール
これも映像演出です。退場後、送賓準備をするあいだ流してもらいます。
当日のダイジェスト映像とともに、ご招待客のみなさんの名前をエンドロールのように流す流行りのあれ。
編集技術とその速さに感動します。
・となりのトトロ(トトロ)
誰もが知ってるエンディング曲。
すてきな幸せが~あなたにくるわ~。
送賓
お帰りの準備をしていただき、プチギフトを渡しながらお礼とお別れをする時間のBGMです。
・いつも何度でも(千尋)
・Porco e Bella~Ending~(紅の豚)
今さら盛り上げても仕方ないので、やはり「収束と余韻」の選曲に。
おほほっほっほー、ほっほほほほ…
実は使いたかった曲
・人生のメリーゴーランド(ハウル)
エレガントで、披露宴にもふさわしい。
タイトルもずるい。
・朝ごはんの歌(コクリコ坂)
美味しいごはん、楽しんでね!という意味で開演前に流してもいいなあと思ったけど、ボーカル入っちゃうと統一感はくずれると判断。
コクリコは他にも、カルチェで流れる曲とかけっこう好きだし、歓談BGMに使えると思います。
・タケノコ(かぐや姫)
和装してるあいだに入れられないかなぁと目論んでいた。
かぐや姫は、ほかに「飛翔」や「天人の音楽」もいい感じ。
オペラがなければ絶対入れてた。
でも和装(しかも、がっつり文金高島田)にオペラの世界観、むしろおしゃれでした。
ぜひご参考に
以上、「総演出おおた」による披露宴BGMでした。
とにかくジブリ仲間から大好評だったほか、会場のスタッフさんにも「懐かしい曲が聞けて、わたしも楽しかったです!」とコメントをいただきました。
スタッフさんのはお世辞かもしれないけど!
懐かしいっていうかおおたは大人になってもしょっちゅう聞いてるけど!
なにはともあれ、音楽の使い方によって、何かしらみなさんの記憶に残る演出ができたかなと思ってます。
そしてなにより(準備段階も当日も)自分が愉しい。
ではね |ω°)ノ
(そのほかジブリ婚ネタはこちら)